むし歯とは?

小児歯科

食べ物や飲み物が、お口の中で細菌によって分解され酸というものがつくられ、その酸によって歯の表面が溶かされ、むし歯が作られます。

糖分の含まれた食べ物だけではなく、スポーツドリンクや缶コーヒーなどの成分表を注意してご覧ください。

たくさんの糖が入っています。また牛乳なども乳酸という酸が作られむし歯の原因になります。ですから水とお茶以外の飲み物は寝る前に飲んで歯磨きをしないと要注意なのです。

むし歯の予防に有効なものは、歯みがきとフッ素です。

◇ 子供のうちに予防処置をして虫歯になりにくい歯を作りましょう!

■シーラントとは

「シーラント」は奥歯のかみ合う面(咬合面)にできる虫歯の予防の方法です。
あらかじめ、虫歯になりやすい奥歯の溝を接着力のあるフッ素を含んだプラスチックで埋めてしまいます。

このプラスチックは虫歯を削ったとき詰めるものと同類のレジンという材料なので、きちんと埋めていれば虫歯にならないという考えで普及し始めました。

このレジンが長い間のうちにはがれてしまうことも考えられますが、いずれにしても短期的にはきちんと詰めればそれなりの効果があがっています。

生えて間もない奥歯の永久歯(六歳臼歯)は特にむし歯になりやすいので、この方法は有効です。

シーラント    シーラント

<注意>

しかし、虫歯予防はもうこれで十分というわけではありません。
きちんとブラッシングをして、シーラントがとれていないかなどの定期健診を受け、フッ素を活用したり、食生活でも注意して、総合的にすすめることが大切です。

◆ 所要時間

1回 約5分~20分で終わります。(※塗布する歯の本数によりお時間が変わります)
年に3回~4回行うと効果的な予防ができます。(※むし歯になりやすい子の場合は月に1回)

■ フッ素塗布

歯の表面にフッ素を塗布する事で、歯の質を強くし、虫歯になりにくくする処理です。
シーラントは奥歯の予防処置ですが、フッ素塗布は、歯全体の予防処置になります。
この2つの処置を行っていくことにより、むし歯の予防効果は高くなるのです。

<注意>

フッ素は予防処置ですので、この2つを行ったからといって、必ずむし歯にはならないというわけではありません。
ご家庭では、保護者のみなさんで仕上げ磨きを行い、食べたら磨く習慣をつけ、食生活の環境を改善していきましょう。