歯周病菌をDNA検査でチェック!

歯周病と、歯を支えている歯槽骨という骨が溶けてしまう病気のことで、その原因は口腔内の細菌による感染症であることがわかっています。

お口の中には約900種類の細菌が住んでいます。数十種類が歯周病に関係している菌です。その歯周病菌の中で最も悪いと言われているのがRed Complex(3菌種)です。

Red Complex

Red Complex

上図は、口腔内に存在している数百種の細菌を、歯周病への関連が高い順に分類し、ピラミッド状に模式図化したものです。

Red Complex(レッドコンプレックス)と呼ばれる3菌種(P.g菌、T.d菌、T.d菌)はピラミッドの頂点に位置し、重度の歯周炎に最も影響を及ぼしていると言われています。

重度の歯周病に影響があると言われている3菌種

P.gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)

T.denticola(トレポネーマ・デンティコーラ)

T.forsythensis(ターネレラ・フォーサイシス)

これらの菌種のうち顕微鏡で確認できるのは、T.denticolaのみです。

(形が特徴的なので)P.gingivalis 菌とT.forsyensis菌は非常に小さな桿菌なので顕微鏡では判別できません。そのためにリアルタイムPCR法によるDNA診断が必要になります。

リアルタイムPCR法って何?

今まで歯周病菌としか言われなかったものを、その菌名を特定、その数をPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を用いた検査方法で測定を行います。

検査の手順

細菌の採取方法は簡単です。痛みはまったくありません。

  1. 歯周ポケット内にペーパーポイントを底部まで挿入します。
  2. そのままの状態で10秒間待ち、滲出液を採取します。診療所で行う作業はこれだけです。後は検査会社に委託します。
  3. 検査センターより検査結果が届いたら、細菌のタイプを診断します。

当医院では、このリアルタイムPCR法の結果をふまえて、歯周病が発症していない若い方には、検査結果から、将来歯周病で苦労するかしないかの判定を行って、予防に役立てています。

また、歯周病が進行して苦労されている方には、歯周病の治療の効果がでているかを判定するためにやはり、この検査を有効に使用しています。

誰でも、ご自分の歯を一生涯健康に保ちたいと思っているはずです。ただ、定期的に検診を受けるとか、歯石を取るとかではなく、一歩進めて、科学的根拠に基づいて積極的に歯周病の治療・予防をすることができるようになりました。

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